Wantedly 仲暁子さんのTEDでのスピーチ「ココロオドル仕事を見つける方法」

Wantedly 仲暁子さんのTEDでのスピーチ「ココロオドル仕事を見つける方法」

Wantedly 仲 暁子さんのスピーチ

仲 暁子さんをご存知ですか?

仲 暁子さんは、「Wantedly」という「やりがい」や「環境」で求人掲載先と求職者をマッチングする求人サイトを運営している株式会社Wantedlyの代表です。

WantedlyはFacebookが日本で流行り始めたばかりの頃からソーシャルリクルーティングの草分け的サービスとしてメディアにも多く取り上げられ、リリースされたばかりの頃、その仕組みに衝撃を受けたのを覚えています。

その衝撃的なWEBサービスを開発された代表の仲暁子さんが、TEDで「働くこと」について、ご自身の考えをスピーチされていて、内容に非常に共感したため、この記事にてシェアをさせていただきます。

 

 

以下、全文書き起こしました。

動画よりも文章をお好みの方はこちらをご覧ください。

 

 

京都大学からゴールドマンサックス証券への就職

まずクオートから始めさせてください。

The only way to do great work is to love what you do. If you haven’t found it yet, keep looking. Don’t settle.

これは、スティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業の祝辞で述べた言葉ですけれども、偉業を成し遂げるためには、その仕事を心の底から愛し、そして情熱を注ぎ込む必要がある。

そして、もしそのような仕事を見つけていないのであれば、そういった仕事をあきらめずに探し続ける必要がある。

そう言っています。この好きなことを仕事にする、情熱を注ぎ込むことを仕事にする。

とてもシンプルで当たり前のことに思えます。

それに疑問を持つ方はこの部屋の中に1人もいらっしゃらないと思います。

けれども実際、それがすごく難しい、なぜか。

すごく情熱を注ぎ込みたい仕事だけれども、食っていけない、この仕事で働きたい。

けれども、その会社が無名だから、家族や恋人なんかに大丈夫か?と心配される。

私が実際にそうでした。

 

私はまさに、この京都で学生生活を送っていたのですけども、学生のころは、ゼロからイチを生み出すのが大好きでした。

大学1年生のときに、ミスコンを企画したり、2年生になってからは、チョットベターというフリーペーパーを創刊したりして、たくさんのゼロからイチを生み出してきました。

けれども、就職活動が始まって就活の波に流され、また、周りの友達からよく見られたいなどといった気持ちも芽生えて、大企業であるゴールドマンサックス証券に就職しました。

会社では、すごくたくさんの優秀な先輩方に恵まれ、また、たくさん多くのことを学ばせていただき、本当に感謝している一方で、やはり金融機関というのはゼロからイチではなく、イチから十、イチから百を生むビジネスモデルが根幹にあるということを実感し、これは本当に私が人生を賭けてやりたいことなのだろうか、と疑問を持つようになりました。

けれども、だからといってそんなかんたんに仕事を辞めるだけの勇気はありませんでした。

 

背中を押してくれたお母さんの言葉

そんなとき私の背中を押してくれたのは母の姿でした。

母は、もうすぐ60歳になりますが、心理学を研究し、その研究成果を使って世の中の司法や行政のあり方を変えるといった仕事をしています。

 

なぜ、女性の社会進出がすごく遅れていた時代に、マジョリティが男性であるアカデミックな世界で、彼女はキャリアを築くことができたのか。

 

すごくシンプルです。

 

彼女はたった1つの簡単なことだけをしていました。

それは好きなことだけを続ける

これはまさに、スティーブ・ジョブズが言っていた、自分が愛する情熱を注ぎ込める仕事を見つけなさいと言っていたことと、まったく一緒です。

 

母は20代、30代のころ、とてもお金が無かったと言います。

お金が無さすぎて講師の掛け持ちをしすぎて、過労で駅のプラットフォームに倒れるなんていう珍事件もあったと聞きます。

けれども、お金ではなく、やりがい、自分がこれに情熱をかけられるのだという仕事を探し、それだけに打ち込んできた。

その結果、社会的地位や、名誉、社会的経済的安定性、がついてきています。

そして今では、大好きな研究をしながら母は、それを学生に教え、その研究成果を社会に還元するというとてもやりがいのある仕事をしています。

目の前の自分が好きなことだけをやっていれば、すべては後からついてくる。

そういった姿を見て育った私は、私もそうなりたい、そう思っていたのでその母を見て会社を辞めることができました。

 

この写真は、私がゴールドマンを退職したその日に撮った写真です。

4年前、24歳の私はとても不安でした。

この24歳のちっぽけの若造が、コネも、お金もなくて、この小さな手でどんな未来を切り開いていけるのだろう、そう思っていたんですね。

 

仕事は何事も全力で。

しかし一方で大きな希望もありました。

こんな小さい手の平ではありますけれども、大企業にいない以上アップサイドは無限大。

全部自分で想像していくことができる。

この小さい手の平からでも、すごく大きな未来を築いていけるのではないかと思った。

その不安と希望が入り混じった瞬間を覚えておきたいと思ってシャッターを切ったのだと思います。

こうして私は会社を辞めました。

けれども、すぐ、そんなかんたんに情熱をぶつけられるものを見つけられたわけではありませんでした。

この、何がやりたいのかわからないという質問は多くの学生のみなさんや、社会人2、3年目の方から受ける質問です。

私もまさにそうでした。好きなことをやればいい、けど何が好きなのかそもそもわからない、そういった方がすごくたくさんいると思います。

28年間生きてきて分かったことは情熱を注ぎ込めるものを最初から持っている人はいないということです。

これは岡本太郎の言葉で気づきを得たのですけれども、世の中の偉業を成し遂げている人たちというのは、最初から情熱があったり、これが好きだといって、そのことをしたわけではありませんでした。

とにかく目の前にあったオプションをひとつひとつ愚直に、地道に、シンプルにやっていって駄目だったらすぐ次、そしてその次のことにまた全力で向かう、ということを愚直に、地道にやっていった結果、これを自分が情熱を注げるものだと気づいたり、これは自分が好きなことだ、これを自分でやりたかったんだ、と気づくということが私もわかってきたんです。

ですので、私も、ともかく目の前のオプションを、全力でタックルしてやってみることにしました。

 

自分で立てた目標は超えられないから、計画は不要。

私はまず、北海道に飛びました。

私の母が北海道で単身赴任をしていて家があったので、そこに転がり込んで朝から晩まで漫画を書きました。

私はこう見えて子供のころから漫画家になりたいという夢があり、大学3年生のころには長編漫画を描いて、それをモーニング編集部に持ち込むなんてこともしていたぐらいです。

もしかしたらこれが自分が情熱を傾けられる仕事なのかも知れない、そう思って、朝から晩まで毎日毎日、半年以上、全部で30作品以上を描き続けました。

結果はどうだったか、全然だめでした。

やはり、日本の漫画業界というのはすごくレベルが高く、私のような24歳の若僧が金融機関を経て、ちょっと頑張ったからといって慣れるような世界ではなかったのですね。

けれども、私はそこで挫折をし、諦めてしまうというよりは、また次のオプション次のアイデアに目を移していきました。

それが、漫画投稿サイトです。

私はコンピュターサイエンスを大学で教えている父の影響もあり、子供のころからプログラミングをしていました。

小学校や中学校でサイトを作り、運営していた経験があったので、この漫画を投稿するWebサービスのアイデアは面白いと思い、イスラエルにいるエンジニアのチームと一緒に「magajin」というサービスを作りました。

そしてこれを売り込むために参加したインターネット系のカンファレンスでFacebook Japanの代表だった児玉さんにお会いし、そこで彼に導かれて、Facebook Japanの初期メンバーとして参加させていただきました。

私はFacebookで、これからFacebookが日本ですごく大きくなることを確信し、そのプラッフォームの上で何かやりたい、そう思うようになりました。

そこでFacebookを経て、自分で本を読みながら、Ruby on Railsというプログラミング言語を使って、wantedly.comというサイトを作りました。

最初は1人でマンションの1室から始まったこのプロジェクトでしたが、会社になり、人もどんどん巻き込んでいき、メンバーも増え、いまでは大きく成長を遂げています。5万人を超えるユーザーのみなさまに使っていただけるようになりました。

振り返ってみると、私は、スティーブ・ジョブズが言うように、母がやってきたように、諦めずにとにかく情熱をぶつけられるものを探せるまで、目の前のことだけを次から次へ試してきています。

 

キーは計画をたてないことだと思います。

世の中の多くの人は10年、20年先のキャリアパスや、自分の人生の計画を立て、そこから逆算し自分が今何をすべきだろう、そう思い悩んで勉強したり転職活動をしたりします。

でもそうではないのです。自分でたててしまった目標以上に、それを超えることはできないと思います。

 

新しい職業をつくる側の方が絶対楽しい

4年前の私に戻りましょう。

会社を辞めるときの私はとても不安でした。

もう給料も振り込まれない、ボーナスも振り込まれない、どうなるんだろう、けど今では心の底から思っています。一歩踏み出して本当によかったと。

この世の中は、みなさんが知っているような大企業や、職業や、キャリアパスだけでできているわけではないんです。それはすべて、自分たちと同じような過去の生きた生身の人間が作り上げた創造物にすぎません。

ですからその創造物の枠組みの中で縮こまって生きる必要はないのです。

過去の人間が作った職業だとか大学だとか企業の名前を自分のゴールに設定するのではなく、自分がそのシステムを作る側にまわることができるのです。

 

私は28年間生きてきて、それを学びました。

 

私は心の底から確信しています。

人生の大半以上を占める仕事だからこそ、そこに対して情熱を持って働ける人が増えるほど、世の中がとても元気な場所になると。

仕事でココロオドル人が増えれば増えるほど、日本が元気になっていくと。最後にクオートで締めさせてください。

 

The only way to do great work is to love what you do.

If you haven’t found it yet, keep looking. Don’t settle.

Keep looking. Don’t settle

 

ありがとうございました。

 

end.

 

 

働くことの意味

定年まで働いたとして、人間の平均寿命から逆算すると、大凡人生の半分はビジネスマンとして生活することになります。

その長い長いビジネスマン生活をどう生きるかは、人生において非常に重要な選択です。

しかし、日本人の考えるビジネスマンの理想は、我慢して働くこととされています。
人生の半分を我慢して過ごす。

果たしてそれで良いのでしょうか。

私は、願わくば仲さんの仰るように情熱を持って取り組む仕事を発見し、元気なビジネスマンが増え、日本がより活き活きとした人々で溢れる社会になることが理想だと思います。
心も身体も疲弊して、帰宅の途に着く間にこの記事を読んでくれている方へ。

立ち止まって、自身の心に問うてみてください。
ココロオドル仕事に、今あなたは出会えてますか?

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